ゲーミングモニターが他のモニターと違いをご紹介。
モニター購入者の用途は2つ
モニターの種類
ゲーミングモニターが特に重要視している特徴
初めてのオススメゲーミングモニター
2021年の初めごろまで家電量販店にいました。某パソコンメーカーとして現場に入ってたりしてましたが、コロナによる影響は電機屋にもテレワーク需要という形で波が一時期やってきました。
パソコンが変な時期に売れたり、通常年間通してもそこまで売れない、webカメラやマイクが品切れを起こすなど、テレワークで例年と違う商品が売れるなど色々と変化の多い年だった。
そんな中、パソコン用モニターも例年になく脚光を浴びた商品の一つでした。
私は当時、結構関東近県でもかなり大きな部類の店舗にいましたが、そこでも毎月多くても60台程度しか売れてなかった(社員から聞いた話)。
それがコロナによる緊急事態宣言以降、平日でも少なくとも10台以上、土日など多い時には1日で50台くらい売れるなど1か月で500台くらい売れてたみたい。前年比800%増とか。
購入者の用途は大きく2つ
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① オンライン会議等のテレワークによるモニター需要
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② ゲームを快適にやりたいからゲーミングモニターがほしい需要
95%位がこの需要。残りの5%が元々使ってたモニターからの買い替え。つまりこの2つは完全に新規でのモニター購入の人達。
パソコン関連の情報は知ってても、モニターの事は…って人が結構多かった。
そらそうですよね。これまでのパソコンモニターって一般的にはタワー型のデスクトップを使ってる人以外には需要なかったですからねぇ。そういう人たちでも映ればOK。って人も相当数いたし。
でも、せっかくこういう機会だからそれぞれのモニターの違いを知っておくと買う時の目安になりますし、知識を持ってお店に行くと適当なものを掴まされる危険性も無くなるので。(モニターがわからない店員は結構いる)
パソコンメーカーだったのに月50台以上モニター販売していた変わり者がわかりやすく要点だけレクチャーします。
大きく分けるとモニターの種類
・会社などで使われるような普通のパソコンモニター
・アクション系のゲームなど動きが早いものにも画面がブレることなく表示するゲーミングモニター
・ノートパソコンと同じようなサイズのモバイルモニター
この3つ。
特に会社などで使われてるパソコンはよほどクリエイティブな仕事でない限り、officeソフトやネットでの情報検索、オンライン会議で使うものは普通のパソコンでOK。
価格帯も1万円前半~探せます。
ノートパソコンで20インチ以上のモニターを横において作業するのはスペース的にも厳しい。っていう人にはモバイルモニターが最適。15.6や13.3くらいのサイズと並べて使うには場所も取らずに、画面を拡張した場合もおなじサイズで見やすい。
ただ、基本的には多くのモデルにバッテリーが内蔵されてないのでtype-cなどで出力と給電を両立するモデルを買うことになるかと思います。その場合パソコン側に給電にも対応した(powerdelivery対応)type-cの挿し口が必要になります。
価格帯は2万円台~4万位までと普通のモニターよりも若干高めになってます。
よく何も知らずにモバイルモニター探しに来てる人に金額が思った以上に高い。とか給電をどうするのか?っていうことでつまづいて検討するってパターンが多かった。
仕事向けだとこの2パターンで探す人がほとんど。
ということで本題のゲーミングモニターについてですけど、とりあえずモバイルモニターはほっといて、一般的なモニターと比べた場合に特性が変わってきます。
ゲーミングモニターが特に重要視している2点の特徴
- ① リフレッシュレート
- ② 応答速度
ゲームの場合であれば速い動きを求められるFPS(APEXやCOD、PUBGなどの銃撃戦みたいなもの)などをプレイしても画面のカクツキやブレを最小限に抑える(無くす)、表示を滑らかにする機能が付くなど、この辺りの機能がゲーミングモニターを選ぶ際の最重要ポイントになってきます。
①リフレッシュレート(Hzと書き。ヘルツとよみます。)
普通のモニターは60Hz。1秒間に表示される動きに対して書き出す枚数です。この場合1秒間の動きを60枚で書き出すという感じ。パラパラ漫画をイメージしてみてください。
そのうえでゲーミングモニターのリフレッシュレートは144Hz以上があるとベターと言われてます。
先程のパラパラ漫画に当てはめてみます。
1秒間を60枚でパラパラするのと、144枚でパラパラするのではどっちが1秒間の絵を滑らかに動いてるように見せることができるかっていうと、言わずもがな後者。
ちなみにこれもイメージしてください。
パラパラ漫画を144枚全部掴んで1枚づつサァーっとやることができますか?
現実的にやると何枚かまとめて流れていき、カクカクに見えますよね。
これをリフレッシュレートの高いモニターに置き換えて考えると、モニターがよくてもゲームの動きは快適にならないという事です。当然ですけどハイエンドのグラボ(GPU)を積んでいるゲーミングパソコンが最適です。
グラボが出力できる力みたいなものにフレームレート(表記はfpsですけど上記のFPSと別)というものが出てきますけど、ゲーミングモニターのことだけ記事にしますから割愛します。
一応、お持ちのモニターのリフレッシュレートがわかるサイトがあるのでコチラにご紹介しておきます。
②応答速度
FPS(APEXとかPUBGとか)をやると早い動きで自分も相手も動きます。相手を狙う時、照準は「人の形」とか「色」で認識しますよね。
応答速度は「色」「形」を正確に残像感なく表示する機能で、低ければ低いほどいいです。ゲーミングモニターであれば1msあれば理想ですが、5msとかでも快適に遊ぶことはできます。
分かりやすく言うと目の前で手を人差し指を振ってみると、早く降れば残像が残るし、遅くすれば残像感はなくなる見え方しますよね?
応答速度が高く、残像感が残るとターゲットにした相手がチャカチャカ動くのについていけずに、相手を倒せない。みたいな状態になりがちになる。そうすると楽しくないですよね。
応答速度が低いモニターであれば速い相手の動きでもブレなく照準を合わせて相手を狙い撃つこともできますね。
要するにリフレッシュレートが144Hz以上で、応答速度1msくらいのモニターがあればPS5などの候グラフィックを要するゲーム機でも快適にゲームを楽しむことができるということですね。
~初めてのゲーミングモニターでオススメ~
初めてゲーミングモニターを買おうと考えてる方に個人的にお勧めモニターをいくつかご紹介。重要視したのは値段と性能です。
特に値段は重視しました。やはりモニターに大金を出したくないという方が量販店に買いに来ているパターンが多かったですから。商品・価格はすべて個人的な好みでヨドバシcomから参照。
2万円台
BenQ(ベンキュー)
XL2411K 29,800円
高さ調節できるのと、ワイヤーホールが足の部分に空いてるのでゴチャつく配線をまとめることができる。
Acer
VG240YPbmiipx 25,130円
液晶回りのフレームがない(ベゼルレス)ので見た目スッキリ。IPSパネルにAMDFreeSyncも搭載。(FreeSyncとかG-Syncについてはここでは割愛。)
ASUS
VG249Q1R-J 27,800円
リフレッシュレート165Hzでフレームもベゼルレス。AMDFreeSyncも搭載。
この辺はリフレッシュレート144Hz以上、応答速度1msとかでお勧めです。
1万円台
GREEN HOUSE
GH-GLCC238FA-SV 19,800円
画面サイズが23.8インチと大きめ。スピーカー搭載(音量は期待しないほうがいい)
ASUS(Amazonより)
VZ249HEG1R-J 16,970円
ゲーム画面上にターゲットを表示させる機能搭載。AMDFreeSync搭載
AOC
24G2E5/11 18,800円
ベゼルレスでHDMIポートが2ポート搭載。FreeSyncも搭載されてるモデル。
1万円台はリフレッシュレートが75Hzがほとんど。PS4やswitch、MMORPGなんかをやる人向け。
最後に個人的に一押しを。
ASUS
VG278QR 34,800円
リフレッシュレート165hz、応答速度0.5ms。高さ調節や首振りもできて、尚且つFreeSyncとG-Sync双方対応。ワイヤーホールまでついて至れり尽くせり。
販売店にいるときに滅茶苦茶こればっかり案内してたってくらいコスパが最強の一品。メルカリの出品も軒並みsoldout。
店頭に行ってみて実機を見ながらご自身の希望に合わせて選んでみるといいと思います。